大槻能楽堂に行くのは初めて。
それも、狂言だけを能楽堂で観るのも初めて!(≧∇≦)
大槻能楽堂は、谷町四丁目の難波宮跡の南側にあった。
うわー、なんかすごく懐かしい場所だー!
ずいぶん昔に劇団を作った頃、稽古場はこの難波宮跡だったんだよね。
あいかわらずだだっ広くてめっちゃ暑そう~・・・(;´Д`A “`
難波宮跡の横をとおりつつ、文楽仲間A嬢と大槻能楽堂に行った。
大槻能楽堂は、上町筋に面しててすごくわかりやすい場所だった。
早速中に入ってみると、どーんと構える能舞台の2方を囲む形で、
劇場らしい椅子がずらっと階段状に並んでいた。おお、でかい!
山本能楽堂とは全然雰囲気が違うなぁ。
今回の狂言は、茂山家の狂言。
茂山家の狂言は、先月の新作狂言の時に観て、結構面白かった。
特に、茂山宗彦さんと逸平さんは、朝ドラで知ってたので、
なんだかすごくとっつきやすい感じがしたのだ。
今回の公演は、”茂山千之丞追善公演”という名目があったので、
まず始めに、茂山宗彦さんが出てきて、
千之丞さんの思い出を語ったりしていた。
演目は、「薩摩守」「舎弟」「豆富小僧」だった。
セリフは昔の言葉づかいだから、わかりづらいところはあるけど、
最初に、”〇〇に住まうものでござる”というのが決まってるのか、
狂言を2~3本見ると、狂言の言葉づかいに馴染んでくるみたい。
文楽や能よりもはるかに現代劇に近くて、すごく面白い。
1本1本が短いし、アドリブ的なものも多くて、
舞台上で演者さんたちがすごく楽しそうにやっているのわかる。
古典って、どうしても高尚なカンジがしてしまうのだけど、
狂言ではそんな感じは全くなくて、すごく楽しい芝居なんだよね。
狂言は笑ってもらう芝居だから、難しくする必要もないんだろう。
一番とっつきやすい古典なんじゃないかな、と思った。
そういえば、学校の団体鑑賞でも観たことあったもんねぇ。
狂言って、年いってるベテランさんがアホな小僧をやってて、
若い人がその主人をやってたりする。年齢と役柄があわないのだ。
もちろん、この場合、アホな小僧=主役となるわけだから、
ベテランが主役をやっているということで、おかしくないんだけど、
見栄えが逆のようなカンジなので、ちょっと不思議なんだよね。
服装やメイクで化けるわけでもないしさ。
それに、年いっててもひょいひょい跳ねたりしてて、
全体的に、みんな、なんだかすごく軽やかなの!
それに、声がすごく通る。文楽の太夫さんもすごいと思うけど、
狂言師さんもすごくきれいに声が通るんだよねー。
その声が、能舞台に反響して、いい感じに響いてくる。
ただ・・・昨日寝るのが遅かったから、
1本目と2本目では、ちょっと意識が遠のいちゃった・・・。
あーあ、めっちゃ面白かったのになぁ・・・くそぉ、寝不足めっ!
狂言ばっかりもすごく面白かったし、また見に来たいわ。
あとは、能と一緒にやる公演でも、薪能を見てみたいんだけど、
なかなかスケジュールがうまく合わなくて、行けないんだよね。
あー、行きたいなぁ、薪能。
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