女子高でのクラブ活動予算会議、というシチュエーションで、
キャストは女子高生役が7人。
・・・なんだけど、役者さんのうち5人が男性だったりする。
男性というか、結構いい年齢の男性(ニイサン以上オッサンぐらい?)ばかり。
それが、体操服かセーラー服で、しかも、カツラまでつけてる。
もう、それだけで出オチなんだけど、
だんだん見てるうちに気にならなくなってきた。
・・・慣れたともいうけど( ̄ー ̄)
芸達者な、経験豊富な役者さんばかりなので、
やり取りがもう、いちいちダイナミックでめっちゃ面白い。
予算会議に出席した運動系クラブ部長3人と、文化系クラブの部長4人。
先生が出した予算案に賛成するだけの会議だったはずなのに、
演劇部部長の女子が、3,800円の予算では何も出来ない!と言い始めて、
予算案への異議を唱えるかどうかを他の部長たちと相談しようとする。
運動系部活の予算は結構高いから、
運動系部活の部長たちは異議なんてないのだけど、
文化系部活の部長たちは、演劇部の部長と一緒に異議を唱えようとする。
いままで先生が出した予算案に対する反対意見なんて出たことがないのに、
今回、その反対意見を出してみよう!という話になっていくのだ。
というか、予算会議というシチュエーションが、めっちゃ懐かしかった。
私もはるか昔の演劇高校生だったころ、予算会議に出たことがある。
この芝居みたいに、文化系は予算が少ないのに、運動系はめっちゃ高額なの!
それがなんだかすっごく悔しくて、喧々諤々してたなぁ。
予算会議に行かなきゃいけない、と思うと、ちょっと憂鬱になったりして。
そんな”悔しい思い”まで思い出しちゃったよ・・・(^_^;)
それに、その意義を唱え始める、というストーリーなのだけど、
ありがちな”全員の意見が覆る”とかさ、”生徒たちが革命的な判断を下す”
というような大逆転的な話ではないのよ。それがなんだかすごく面白かった。
結局は、先生が出した予算案に賛成して、終わってしまう。
いままで話していたのに意味があったのか、といえば、
結果的には意味がなかった、ということになってしまう。
そんなかんじでサラっと終わっていくのだけど、
なんだか無駄じゃなかったんじゃないかと思えるようなストーリーだった。
学生の時に感じるもやっとした反抗心っぽいものがちょっと垣間見えるような、
そんな甘酸っぱいというか、ほろ苦いというか、なんだか不思議な話だった。
芝居が終わった頃には、あんなに出オチだったカツラもセーラー服も、
全然気にならないくらい、なんだかすごく切なくて、いい話だった。
学生の時に感じる独特のほろ苦さをちょっと感じる良い芝居だった。
はー、観に行ってよかった!(*^_^*)
芝居を見たあとは、一緒に芝居を見に行ったJ嬢と飲みに行って、
わいわいいろんな話をして、いっぱい飲んで帰ってきた。
はー、楽しかった!さ、明日から夏休みだーい!やったー!
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