女性ばかりの芝居となると、女性しか出ない芝居になるだろうに、
やる芝居はシェイクスピアの名作、ハムレットだ。
女性が男性を演じると、ちゃっちい学生演劇みたいになると思ってた。
だけど、これがまぁ!すごい芝居だったのよ!O(≧∇≦)O
なんと、ハムレットが、ホストクラブとかキャバレーみたいなノリだった。
男性は、みんなチャラ男だし、女性は、みんなキャバ嬢みたいで、
しゃべり方も、”トゥーッス”、とか”~系”、なんて言葉が飛び交う。
それに、みんなの衣装もすごくかっこよくてキレイな服ばかりで、
オサレな柿喰う客らしいかんじがした。
女性が男性の役をすると、どうしても中途半端でちゃっちぃ感じになるし、
それなら下手でも男性がやったほうがええやん、ということも多いけど、
その”ちゃっちさ”が”チャラ男”になることで、全然問題なし!だった。
なるほどねー!そう持っていくかーっ!という感じだった。
セリフもすべて、チャラ男やキャバ嬢みたいなしゃべり方だったので、
ストーリーもいろいろ変っちゃってるのかと思いきや、
そのあたりは、結構そのままらしく、ハムレットの仰々しいセリフが
かなり真面目に、全部今どきの若者ことばに翻訳されていたみたい。
かの有名な、”生きるべきか・・”や”尼寺へ行け”も、
今どき語に翻訳されていたり、言いかたがおもしろかったりして。
おかげでいろんなセリフの意味がわかりやすくて、すごく面白かった!
・・・ま、今どきの若者ことばも全部が全部わかったわけじゃないけど、
そこは、私もいまどきの人なので( ̄ー ̄)いちおうなんとなくつかめたよ。
観終わったあと、トークショーを聞いてから、劇場を出た。
一緒に観に行ったJ嬢と福島駅前の居酒屋さんでべらべらしゃべり、
実家に帰ってきた。
はー、面白かったなぁ!
この女優さんばかりでシェイクスピアをやるシリーズは、
これからも続けるようで、次回はマクベスなんだそうだ。
マクベスがどんな”柿喰う客らしさ”で変わるのか、楽しみだわ!
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