見に行ってきたのは、これ。
『ツレがうつになりまして。』
宮崎あおいも堺雅人も好きなので、すごく見たかったのだ。
チケットを買いに行くと、なんだかすでに結構混んでいるという。
・・・あら、混んでるんだ。
最近通ってるレディースディは、いつもガラガラなので、
なんとなく意外な感じがした。
だけど、前から4列目のど真ん中をゲットできたので、
混んでるといってもそんなにたいしたことないんだな、と思っていた。
だけど、座席に座って予告編を見ているうちに、どんどんお客さんが来る。
・・・すげぇ!こんなに客席がいっぱいになったの、初めてかも!
結局、私が座ってる列には、私の左右にもずらっと人が座った。
たぶん、客席の半分ぐらいは埋まってたんじゃないかな・・・。
なんか、こんな混んでるレディースディ、すごく意外。
でも、元々持ってたレディースディのイメージは、こんなんだったかも。
最近いくたんびにガラガラな客席を経験したから、そう思い直しただけか。
ま、4列目の真ん中はかなり見やすいいい席だったから、全然OKやけどね。
ストーリーは、めっちゃきゅーんとして、ほわーっとして、かなりよかった。
うつ病って、確かに本人が一番辛いだろうけど、周りの人も結構しんどい。
だけど、ちゃんと病気に向き合っていくのも、背伸びしなくてすごく良かった。
実話が元になってるからか、ツレも妻もすごく普通で人間くさいの。
こういう病気モノのストーリーって、
聖母みたいな見守り系か、肝っ玉母さん的なゴッドマザー系が多いけど、
そのどちらでもなくて、二人が二人ともいろいろつまづきながら生活してる。
その等身大なかんじがすごく好感が持てて、きゅーんとしたのだ。
さらに、二人がめっちゃラブラブで、めっちゃうらやましくなったりして。
あー、いいなぁ、こんな夫婦、と思わせるストーリーだった。
肩肘張らないとか、がんばらないとかって、意外に難しいんだよね。
特に、お互いを認めたり、自分自身を認めたりするのって、すごく難しい。
うつ病でもうつ病じゃなくても、自分を認めるのは意外に難しいと思う。
映画では、二人がそれぞれ自分を認められるようになっていくのが見えて、
そのあたりがすーっと自分の中にも入ってきて、うれしくなった。
映画に出てきたうつ病に対するセリフにも、なんかすごく納得した。
うつ病は”心の風邪”みたいなものなんだそうだ。
誰でもかかる可能性があるけど、大病のようにたいそうなものでもない。
気分が落ち込んでも、うつ病じゃない人は気分転換や気持ちの切り替えで、
落ち込んだ気分をなんとか治すことができるのだけど、
うつ病の人は、”それができない病気”なんだって。そうか、病気なんだよね。
この2つのフレーズで、うつ病ってのがすっと入ってきた気がしたよ。
はー、それにしても、ほんと、いい映画だったなぁと思う。私は好きだ。
たぶん、原作のエッセイはこんな簡単な話じゃないんだろうけど、
エッセイが読みたくなったよ。何冊か出てるみたいだしね。
また、機会があったら読もう。
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