宇治川の蛍狩りで、とあるお嬢様が、若い侍に恋をするのだ。
これがさ、酔っぱらいに絡まれたところを助けられるのよ!
んで、一目惚れのお嬢様、めちゃアタックですわ!
で、朝顔の扇子に歌を書いてもらうのね。
ところが、その侍は、国元から呼び出されちゃってさ、
お嬢様が引き留めても、急いで国元に帰っちゃうのよ。
もう、そこからお嬢様は泣き暮らすんだけど、
偶然、明石の海の上で、しかもお互い別々の船で、再会すんのね。
そのときも猛アタック!
相手の船に乗り移って、連れて逃げて!とかいう。
さらに、連れていってくれなきゃ海に飛び込む!なんていうわけ。
もう、まっしぐらだよ。
だけど、結局離ればなれになったり、
家出したり、泣きすぎて盲目になったりする。
もう、全力で追いかけるのだ。
古典の名作だから、もちろんベタな展開もありつつ、
つっこみどころもめいっぱいありつつ、ほんと面白かった。
最後はやっと出会えて、目も見えるようになるんだろうと思いきや、
目は見えるようになるんだけど、出会う話はなし。
話はあるけどやらなかったのか、話自体がないのかはわかんないんだけど。
ほんと、面白い話だった。
あそこまでベタな一途さは、イマドキはないもんね。
地位もなにもかもを捨てて、髪振り乱して追いかけていくの。
ちょっと、うらやましいくらい。
ほんと、面白かった。
今回は、太夫さんとかの違いも観たりして、面白かった。
いやー、大満足。
10月の秋興行は、なんと「心中天網島」だ。
これは、観たい!うーん、楽しみ!
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