仕事終わりに堺筋をひたすら南下して、劇場へ。
今日は、少年王者舘の「累-かさね-」を観に来たのだ。
劇場についたのが、開場してすぐぐらいだったので、
かなり前のどまんなかをゲット!( ̄ー ̄)ニヤリッ
座席に座って、パンフレットを読んでいると、
・・・あらすじ?なんだろか。
そこには、よくある開演前アナウンスの言葉が並んでいて、
その言葉の横に、違う言葉があわせて書かれていた。
その違う言葉は、もともとのアナウンスの言葉の数文字と同じ音のもので、
たとえば「~ください」という言葉があって、その言葉の最後の「さい」と、
「さいなら」ということばが、いわゆる”「さい」つながり”で、並んでいるのだ。
どうゆうことなのかなぁ・・・と思っていたら、開演前アナウンスが始まった。
なんとなく想像していた通り、開演前アナウンスと同時に、
言葉が重なるようにいろんな言葉が連なっていく。
そして少年王者舘の常套手段!ひたすら繰り返し・・・( ̄ー ̄)ニヤリッ
あー、いつまで続くんだろうなーと思い始めた頃、
ヨーロッパ企画の中川さんが飛び出してきて、”いい加減始めてくれ!”
みたいなことを言うのだ。(そのタイミングの判定基準がすごいよね!)
この、中川さんがすごく面白いポジションだった。
少年王者舘にとっても、中川さんは客演。なので外部の人ってかんじ。
そしてこの舞台でも、ずっと中川さんは”違う世界の人”というポジションで、
ずっと矢面に立たされ続けるのだ。めっちゃいじられまくりのキャラだ。
客席のお客さんからパンフレットを貰って、配役を確認したり、
舞台上で、コレは舞台だ、芝居だと主張したりする。
同じ場面を繰り返すことで、だんだんどこにいるのか、何しているのかが
わからなくなってきて、現実感がなくなっていくのが面白い。
芝居だとか、夢だとか、客席と会話したり、関わったりして、
一方ではめっちゃリアルなのに、そのリアルさをどんどんけむにまくカンジ。
さらには、開演前アナウンスにあったことばの重なりが、続く。
ずっと同じ音を使うことばを重ねて、セリフをつなげていくのだ。
セリフの語尾にかぶせるとはまた全然違う高度な合わせ方だわ。
ことばって、普通に喋ると1文字1文字のスピードはめっちゃ早いわけで、
それを1字ないしは、2、3字を重ねるように続けるって結構大変だ。
もう、1秒以内の瞬間技で、一瞬でも気を抜くと重ならないんだよね。
これはよほど稽古しないといけないよねー・・・。すげー。
他にも、見えないものが見えたり、見えたものが見えなくなったり、
あいかわらず、破れた障子が瞬間的に戻ったり、
壁から刀が出てきたり、引っ込んだり・・・と手品のような舞台は健在。
そして、相変わらず夕沈さんが、不思議な役をやっていたけれど、
ほんと、年齢不詳な役者さんだなぁ・・・独特の雰囲気があるよね。
セリフの言い回し方とか、声とか、ホント独特だ。
舞台を見終わったあと、ふと頭を横切る言葉が夕沈さんっぽくなってて、
自分でちょっとおかしかった(= ̄∇ ̄=)影響されてる、影響されてる。
いやー、相変わらず面白くて、パワーがあったなぁ。
これぞ、少年王者舘!あー、面白かった!
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