はじめて”小劇場演劇”というものにであったのは、
私が中学一年生のときの、NHKの深夜舞台中継。
劇団離風霊船の「ゴジラ」をスズナリで録画したものだった。
それ以来、スズナリで芝居を見るのが、夢だった。
今回、東京出張にかこつけて、公演予定を探してみたら、
なんと!劇団離風霊船がスズナリで公演しているじゃないか!
これはなんと、絶好のチャンスではないか!
ということで、チケットを取っておいた。
思っていたよりもこじんまりとした劇場で、客席が急勾配。
パイプいすに座布団で、座りにくくはないけど、ホント狭いねー。
でも、いいカンジのこじんまりさ加減で、結構スキな広さだわ。
私が座っていた場所も、後ろから1/3ぐらいのど真ん中。
とても見やすい場所だった。
・・・ただ、クーラー直撃、ちょっと寒い・・・。
芝居の内容は、悪くはなかったのだけど、
ちょっと、無駄が多かったかんじがした。
あまり背景がよくわからない、というか書ききれてないカンジ。
小劇場らしいといえば、小劇場らしいのかなぁ。
ちょっと内輪ウケっぽいところがあって、もったいなかった・・・。
ロッキーホラーショー的なカンジがすると思えば、オペラ座の怪人だし。
そういうキャラでいったなら、そのまま引っ張っていけばいいのに、
途中から変にリアルになっていったりするし・・・。
うーん、もったいないなぁ。
見てきました!義経千本桜。しかも、朝から晩まで。
文楽を知らなかった私でも、この題目は知ってた。
しかも、抜き出して一部だけ上演するんじゃなくて、通し狂言。
午前の第1部で、初段と二段目。午後の第2部で、三段目と四段目。
第1部で約4時間。第2部は約5時間。
朝の11時からずっと21時まで、国立文楽劇場にカンヅメだった。
長かった・・・さすがに。ずっと座ってるから、オシリが痛かったよ。
ちゃんとした劇場の椅子でも、9時間弱座ると、痛くなるんだねぇ。
さすが三大演目の一つ。スケールが大きいし、娯楽作品で、きれいだった!
前回よりは、ちょっとだけでも文楽について勉強してきたから、楽しかった。
義経というから、ずっと義経が主人公なのかと思いきや、
主人公は、義経じゃないのよね。
密かに隠れて義経への復讐を狙ってる平知盛だったり、
平維盛をかくまってるすし屋の息子だったり。
静御前に付き従ってる家来が、実は狐だったり。
すごくきれいな人形で、すごく優雅なんだけど、
たまに動きがコミカルだったり、妙に人間くさい動きをしたりするのね。
しかも、最後は人形が、人形遣いさんもろともフライングしてました!
いやー、こんな歌舞伎ばりなしかけもあるとは!(≧∇≦)
満開の桜一面の空へ、人形が飛び立っていくのだ。すごかったー。
なんか、ドラマティックで、娯楽性にとんだ演目だったわ。
ずっと観に行きたかった映画を観に、パークスシネマへ行く。
# 勉強そっちのけだ・・・(;^_^A
『マンマ・ミーア!』
公開すると聞いていたときからずっと見たかった映画。
ずいぶん前に、劇団四季がロングラン公演をやっていて、気になってた。
だけど、どうも日本人が外人を演じることに違和感があったので、
映画になったと聞いたとき、これは行かねば!と思ったんだよね。
映画なら、ロケーションもばっちりだし!
で、観ました。
いやー、ABBAサイコー!(≧∇≦)ノ
ストーリー的に微妙なところは一部あったものの、
ちょっとグッとくる、いい話だった。
ミュージカルらしく、歌もダンスも満載で、
「ダンシング・クィーン」のシーンなんか、すごく爽快だった。
ABBAの曲って、イイ曲いっぱいだよねぇ。
もう、サントラが欲しい。
映画観終わってから、ずっとABBAがエンドレスで回る回る・・・。
しかも、一曲歌えるわけじゃないから、サビのみがエンドレスで。
こりゃ、サントラ買うべきよね( ̄ー ̄)ニヤリッ・・・買いに行こう。
この間、ふらふらとネットを見ていて、
ラックシステムの公演があったのを見つけた。
・・・そういえば、このチラシ、どっかの公演で見たよ・・・。
ラックシステムといえば、わかぎゑふが主宰する劇団。
大阪のちょっと古い時代を描く、レトロな芝居が持ち味の団体だ。
“お”が付くシリーズで、「お正月」とか「お見合い」とか。
私は、「お正月」と「お見合い」と「お祝い」と「お願い」を観た。
個人的には、今まで観た中では、「お正月」がお気に入りだけど、
ストーリー的には、「お祝い」も結構いい話だった。
で、今回は久しぶりの新作、「お弔い」だった。
・・・なんか、今世間をにぎわしてる「おくりびと」っぽいのかと思ったけど、
全然違う話で、まぁまぁ面白かった。
とある女性が交通事故で亡くなったので、
身寄りのないその女性の部屋を片付けにやってくる。
片付けにきたのは、女性が勤めていた会社の社員と大学生。
といっても、二人ともその女性とは面識がないのだ。
たいした遺品もなく、ただの寂しいオバサンの一人暮らしかと思っていたら、
狭い部屋の一角に隠し部屋が見つかって、
その部屋には、戦前の中国のスターで、戦後、失踪してしまっている女優の、
衣装や写真がどっさりと飾られていたのだ。
・・・その死んだ女性と、失踪している女優の関係はなんなのか、
それとも、その死んだ女性が、失踪していた女優だったのか・・・。
そんな憶測が飛び交っていく、ストーリーだった。
・・・なんだか、”嫌われ松子の一生”と、”李香蘭”を足して2で割ったかんじ。
いろんな要素が混じり合ってるカンジだね。
みんな、すごくいい役者さんたちで、もちろんうまいし、話も悪くないんだけど、
なんだか、よく見たような話という感覚がちょっとぬぐえなかったなぁ。
時代は、戦後10年目の、昭和30年頃で。
まだ大人たちにも子供たちにも、戦争の記憶が残っている時代。
戦争の記憶を持ちながら、戦後生きている人たちの話だ。
リアリティがないワケじゃないけど、ちょっと弱いカンジがしたかな。
でもまあ、面白かったから、満足した。うん。
ずっとやってみたかった関西じゃない劇団の本拠地公演観劇。
本拠地での公演を観てみたかった劇団の一つで、
今、一番観たかったのが”劇団千年王國”だった。
ちょっとムリして旅行に踏み切っちゃったけど、ほんと、よかった。
17:30過ぎに札幌駅から電車に乗って、琴似駅へ。快速で一駅。
駅を降りてすぐにコンカリーニョにたどり着けた。だって目の前だったから。
すでに受付開始していたので、チケットを受取って、開場を待つ。
すぐに開場されて、かなり見やすい良い席をゲットできたv(≧∇≦)v
会場は、四角くて、タッパもイイ感じに高くて、使いやすい劇場だと思った。
今回は、左右に客席がある長細い縦型の舞台で、
アクティングエリアを挟んで客席が向かい合わせにある。
そのど真ん中をゲットし、開演を待った。
初めて観た劇団千年王國とちょっとカンジが似ていて、異国情緒たっぷりな話。
雪に囲まれた白夜の街と、常夏の街の話。
白夜の街に住む雪の結晶を研究している人が、常夏の街へやってきて、
そこに存在する雪の結晶で書かれた壁画を読み解こうとする物語。
なのだけど、そこには憎しみと愛がうずまいていて、
話が進むにつれ、ぐぐぐーっっっっと話にひきこまれていった。
2時間弱の芝居だけど、重い話が続くとにぎやかしの話が入ったりして、
緩急の付け方がウマイなぁと思ったし、
ラストに向けて進むストーリーが、すごく感情的で、情感的で、ゆさぶられる。
ここの作家さんは、感情表現がリアルで、すごくひきこまれるのだ。
ラストはだだーっと泣きながら観てしまった。
・・・わたしって、あまり芝居を観て泣けないのだけど、これはすごかったわー。
ほんと、観に来て良かった。
公演後、いつもどおり台本を買って、DVDの予約をして帰ってきた。
札幌に帰ってきてから、劇場の外観も写真に撮ってなかったことに気づいた。
あああああ、せっかく行ったのに!写真撮ってくれば良かった~。
この劇団を観るときだけ、学生の頃のような小劇団追っかけのような、
ミーハーな気持ちにすごく戻れたりするので、楽しいわ。
今はそんなミーハーになれる劇団って、ほかにないもの。
# でっかい劇団もミーハーにはなるけど、小劇場とは感覚が違うんだよね。
今日も昨日と同じく15時公演なので、集合は12時。
11時前には、後輩F嬢と家をでた。公演も残り1回だ。
やっと、最後のステージで舞台を客席で観せてもらうことができた。
今問題になっている、雇用問題がテーマになっているのだけど、
風刺が効いていて、さらににぎやかな場面もあって、
難しいだけの芝居でもないし、といって騒がしいだけの舞台でもない。
重苦しいだけでもないから、観ていてとても楽しかった!
ベテラン俳優さんたちがたくさんでているから、見応えがあるし、
後輩F嬢も負けじと良い芝居をしていて、ついついグッと来たよ・・・。
マジで、ちょっと泣かされました(;^_^A
うん、彼女は良い役者です。うん。良い芝居を観たよ。
本番終わりは怒濤のように片付け。
受付を手伝ってくれた人たちが、一気に片づけを手伝ってくれて、
どんどん片づいていくので、私は大したこともせず、うろうろしていた。
ま、ちょっとここ数日の現場作業で、ちょっと腰にキテいたので、
そんなにがんばって作業することを控えていた、というのもあるけど。
ずっと本番終了後に、シャワールームで、しゃがんで、
ケータリングのコップとかを洗っていたのがダメだったと思う。
しゃがみ続ける、ってのが一番腰にツライのだ。
ちょっと明日以降は、ムリしないようにしないと。
でも、なんとか本番も無事終わってよかったよぉ。
いやー、終わった終わった。
朝起きて、洗濯してからちょっとのんびり用意して、
後輩F嬢と一緒に11時前に家を出る。
今日は15時開演なので、集合時間が12時なのだ。
ちょっと余裕があって、マシだけど、ま、そんなに変わらないかな・・・・。
劇場について、ちまちまちまちま開演準備して、
開演して、精算して、モバイルパソコンで来場者整理して。
終演したら、またちまちまちまちま開演準備して、
開演して、精算して、モバイルパソコンで来場者整理して。
・・・さすがに、2回公演はしんどいねぇ~。
終演後はまたバタバタ楽屋を片付けて、劇場を後にした。
一気に2回の公演が終わった。あとは明日1日を残すのみ。
しかも、今日の夜公演には、ウチの劇団員が全員来てくれた。
みんな、どう思ったのかなー、ちょっと感想が気になるわ。( ̄ー ̄)ニヤリッ
せっかく来てくれたんだけど、終演後は片づけなどでバタバタしてたから、
しゃべることもできなかったのが、スゴク残念。・゜゜・(≧д≦)・゜゜・。
ま、また今度会ったときにでも感想とか聞こう。
劇場を後にしてから、明日打ち上げに使う予定の飲み屋さんに行く。
ほんとは、電話しようと思っていたのだけど、
控えていた電話番号が間違ってて、かけられなかったのだ・・・。
ま、劇場からそんなに遠くないし、オーダーの確認しにいくだけだし。
ということで、飲み屋さんでちょっとオーダー内容を相談してから帰ってきた。
さすがに月曜日から劇場通いをすると、
そろそろ疲れもピークだよ・・・息切れ・・・ゼエゼエ。
ま、あと1日だし、最後は気合いで乗り切るしかないね。がんばろっと。
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