今日は、東京タンバリンの『鉄の纏足』を観に来た。
チラシを見た時に、気になってて、
チラシに書かれていたことばにも、惹かれたので、観に来た。
時代物というか、そういう感じかなぁと思っていたら、
想像とは180度違う舞台だった。
劇場に入ってみると、手前と奥に客席があって、
舞台がフラットでどまんなか。
しかも、いくつかの可動式金網の柵で囲まれていて、
四方にはでっかいバスケットゴールが4つも建っている。
・・・・めっちゃメタルな舞台だ。時代物じゃないわ、コレ。
あー、比喩か(^_^;)
そして、ドキドキしながら舞台を見た。
舞台はとあるレンタルビデオ店のアルバイトたちの話と、
未来(?)の図書館の話が並列に進む。
メインはレンタルビデオ店の話なんだけど、
これがまぁ、なんかね、結構怖い。
いや、普通の話なんだけど、人間関係がねぇ。
これもたぶん、普通なんだと思うのよ。
おかしいひとがいるわけじゃないんだけど、
みんなそれぞれの思いで、人間関係をやりくりしている。
それぞれに悪意があるのかないのかはわからない。
いや、悪意が少しはあるのかもしれない。
それぞれの小さな悪意というか、故意が、
それぞれに小さなトゲを残していく。
そんなようすが、やたらリアルで、やたら怖いの。
特に女子がこえぇぇぇぇ・・・(;´Д`)
女って、こえぇぇよぉ・・・。
まぁね、みんな聖人君子でもないしさ、
みんなどっかでドロドロした思いを持ってて、
それが知らないうちに人に棘を差してるかもしれない。
そんな棘がだんだん絡まってきて、
身動きが取れなくなったら、キレることだってあるだろう。
無差別殺人の犯人が「私は悪くない」というけれど、
ニュースを見てるだけなら、んなわけあるかい、と思ってたし、
ただの被害妄想じゃねーか、と思っていたのだけど、
この舞台を見ていたら、なんだかストンと心に落ちて、
悪くないと思える理由が、何となくわかる気がしてしまった。
そう思った自分にもちょっとびっくりした。
それに、未来(?)の図書館の話も結構面白かった。
人のことを気にしたり、気を使ったり、
心配したり、想像したりすることがしんどいのなら、
そういうことを一切しなければ、穏やかに暮らせる、
というかなり極論なストーリーだったけれど、
なんとなく、極論でもない気がした。
確かに、考えたり悩んだりすることがしんどくなると、
そういう感情を起こさないようにしようとするもの。
そんなこと思わなければしんどくないのに、と思うことも。
感情をなくすことは、穏やかかもしれないけれど、
それはそれでものすごくつまらないとも思う。
どっちがいいとは結論出せないけれど、わかる気がした。
私って、こういうしんどい芝居って好きじゃないんだよね。
考える芝居は好きだけど、人間の怖い部分とか、
ドロドロした部分をやたらぶつけてくる芝居はしんどい。
関西にはあまりこういう芝居はないと思うんだけど、
東京は結構こういう芝居を見つけることが多い。
東京に芝居を見に行く機会があるときは、
こういう芝居を見ないように、めっちゃ嗅覚を働かせるけど、
今回はちょっと油断してた・・・チラシにやられた。
でも、見終わってみて、後悔はしてないんだよな。
こういう芝居はしんどくて、最後まで集中して見れないけど、
この芝居は見れたもんなぁ。ちょっと意外。
途中に挟まれる未来(?)の話が緩和剤になったのかも。
うん、意外に面白かった。観てよかった。
こういうのでもないと、ほんとにこういう芝居見ないから、
私にとっては貴重な経験になったかな( ̄ー ̄)ニヤリ
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