soul of souls

勝手に想像しちゃう

朝からヨガに行こうかと思っていたけど、のんびりしたくてキャンセル。
ゆっくりめに起きて、うだうだしつつ、洗濯したり掃除したり。
そして、出かける用意をして、昼頃、自転車に乗って家を出た。
行先は、大槻能楽堂!今日は、茂山さんちの”納涼茂山狂言祭”だ。


大槻能楽堂は、谷町六丁目ちょっと北側、上町筋沿いにある。
前に行ったときは、もちろん電車で谷町六丁目から歩いたのだけど、
考えてみたら、谷町六丁目なら自転車でもいけるんじゃね?
てことで、自転車で行ってみることにした。・・・暑いけど。
谷町に行くには超えなければならない壁がある。上町台地だ。
松屋町から東を見ると、どーんと上町台地の坂がそびえ立つ。
長堀筋も、松屋町から東はかなりな坂道なんだよね・・・・。
これは、いかに坂道を少なくして、迂回しつつ辿り着くかが問題だ。

とりあえず、まずは東へ進み堺筋へ。
千日前通りあたりはまだまだ坂道が急勾配なので、
東に伸びる道を確かめつつ、松屋町筋の1本西を北上していった。
東を見ながら走っていると、ちょっと坂道がゆるやかなところを発見!
とりあえずそのあたりから東にちょっとずつ進み、なんとか谷町筋へ。
コンビニに寄って、ポカリを買って水分(+塩分)を補給して、また進む。
谷町筋から上町筋まではすぐだ。様子を見ながら上町筋へたどり着き、
なんとか大槻能楽堂へ到着~暑かった~汗だくだぁ~(;´Д`)
だいたい30分弱かな。ま、これくらいなら行ける距離だね。

ちょうど大槻能楽堂へたどり着くと、開場してちょっとしたころだった。
会場に入り、客席に行ってみると、正面と横の間、角っこの席だった。
おお、舞台の対角線ぐらいだから、これはよく舞台が見えるわ!
しかも、花道の横だから、花道もよく見える~(≧∇≦)
毎年夏に開催される「納涼茂山狂言祭」は、リクエスト狂言だったらしい。
もちろん今年もリクエスト。
そういえば、去年の納涼茂山狂言祭では、”豆腐小僧”を見たんだよね。
今回は、10周年記念公演ということもあってか、
“大曲”といわれる”花子”(はなご)がメイン演目なんだそうだ。
1作目は”梟”。
“梟憑き”になってしまった兄を救うべく山伏に祈祷を頼むも、
頼んだ弟も含めて、祈祷した山伏までもが”梟憑き”になってしまうという話。
この山伏がね、やたらうんちくをだらだら繰り返す胡散臭い山伏なの!
その胡散臭い山伏が最後はホッホーイって梟憑きになるのが面白い。
2作目は”痿痢”(しびり)。
堺まで酒肴の買い付けを頼まれた太郎冠者が、
行きたくないからといって、持病の”痿痢”が出て歩けないという。
それが仮病だとわかっている主人が、
別に誘われた宴の誘いのお供には連れていけないといったら、
“痿痢”を治そうとする太郎冠者と、主人のやり取りが面白い。
太郎冠者って、ほんと、憎めないキャラだよねー( ̄ー ̄)ニヤリッ

休憩を挟んで、大曲”花子”だった。
この作品は、大曲といわれるだけあって、時間も1時間弱ある。
コワ~イ奥さんに尻に敷かれている主人が、
浮気相手の「花子」に会いに行こうと、あれこれ策略をするのだ。
夢見が悪いから寺社詣でをしたいといってみると、奥さんからはNO!
じゃ、1晩だけお堂にこもって座禅をするといえば、なんとかOK。
主人は、ご利益がなくなるから絶対見に来るな、と言い置いて、
お堂には、太郎冠者を座らせて着物をかぶせて、花子へ会いに行く。
結局、コワ~イ奥さんがお堂にきて、太郎冠者は見つかってしまう。
そこで、奥さんがお堂に座り、着物をかぶって主人の帰りを待つと、
もう、花子のところで幸せいっぱいだった主人がウキウキ帰ってきて、
ひたすらノロケ話を続ける。さんざんノロケ話を延々話し、
話し終わってから、ウキウキと太郎冠者の着物をはぐと、
コワ~イ奥さんが出てきて激怒!!ぎゃー!・・・という話なのだけど、
見てる私たちは、太郎冠者じゃなくて奥さんが座ってることは百も承知。
その奥さんを前にして、ウキウキとノロケ話を続ける主人にドキドキ。
あー、それ奥さんやのにー、と突っ込みたくなる気持ちで見ちゃう。
ほんと、面白い話だった。

しかし、このノロケ話がまたすごい。
花子のもとから帰ってきた主人のセリフがずっと謡なのだ。
今まで見た狂言って、謡よりもセリフっぽいほうが多かったのに、
これはかなり節がついてるし、かなり謡だし、扇子で踊りもする。
・・・これが難しいといわれる理由なのかもしれない。
おまけにめっちゃセリフ(というか謡)が長い。

それに、演劇的に面白いと思ったのは、花子は全く出てこないのだ。
主人が話す花子との経緯だったり、花子のノロケだったりを聞くウチに、
見ているこっちは、勝手に想像しちゃうんだよねー。
気がきいて、めっちゃ優しくて、かわいくて、会えないことを拗ねたりして。
もう、見た人それぞれの花子像があるんだろうなあ~。
オチはすごく想像どおりだけれど、これはこれで王道だもんね。
いやー、コレはほんとに面白かったわ!
なんか、大曲だからか、めったに上演されないらしい。
ほんと、今回見にこれてよかった!

行きで坂道を登ってきたので、帰りはずっと下り坂。
いきよりもずっと楽ちんに帰ってきて、なんばまであっという間だった。
なんばCITYをちょっとウロウロしてから、ヨガスタジオへ。
朝キャンセルしたヨガの代わりに、夕方のレッスンを予約したのだ。
久しぶりのベーシックなヨガを受けて、家に帰って晩ごはんを食べた。
はー、今日も楽しい芝居が見れたわ!いい週末だった。

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Dieser Beitrag wurde am 日曜日, 29. 7月 2012 um 23:00 Uhr veröffentlicht und wurde unter der Kategorie Play abgelegt. Du kannst die Kommentare zu diesen Eintrag durch den RSS-Feed verfolgen. Du hast die Möglichkeit einen Kommentar zu hinterlassen.

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あいかわらず、カッコイイ正面だ。祝!芸術監督就任!これからいっぱいきてくれるかなー。いま、満開なのは大きいツツジ!白に、濃いピンク、淡いピンク。ハチも大忙し。毎年恒例の天神さーん。真っ赤。霧島ツツジはもうそろそろ終わりかなー。今さらだけど、関帝廟の門!めっちゃいい天気やったから、青空に映えるわー。シープリンセスだって!ビルみてぇ!海鮮おこげ!

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