soul of souls

本心がわからない

青年団『月の岬』を観に行った。
青年団は、もちろん知ってる。平田オリザだもんね。
だけど、実は観に来たことがなかった。
『月の岬』も、なんとなく知ってた。松田正隆だよね。
結構有名な作品なので、気にはなってたけど観たことはなかった。
時空劇場は結構好きな劇団だったし、よく大学時代に観に行っていたから、
『月の岬』を”青年団”として再演する、というのを知って、
すぐにチケットを取ったのだった。これはいい機会だと思ったのね。


劇場に行ってみると、受付にはオリザさんが!おお、オリザさんだ!
お客さんもすごく年齢層が高い・・・やっぱ、青年団だからなのかねー。
最近芝居に行くと、一番前が開いてたら、普通に一番前に座ったりする。
だって、せっかく来たし、前に人がいて見にくいってのがもったいないのよ。
舞台は結構ガッツリ組まれたキレイなセットだったんだけど、
一番前の席でも、舞台との距離があったので、見やすそうだったからね。
案の定、すごく良く舞台が見えて、めっちゃ楽しめたわ( ̄ー ̄)ニヤリッ

家族のなかでの自分の役割って、何となくあるんだと思う。
そういう”立ち位置”って、意外に重要なんだろうな。存在意義みたいで。
でも、そういう”立ち位置”って、年とともに変わっていくんだよね。
両親がなくなってから、ずっと、弟妹の面倒を見てきた長女にとって、
その”立ち位置”がなくなっていくような感覚は、どういう感覚なんだろう。
一般的な”親離れ””子離れ”という感覚とはまた違うように見えた。

今まで自分が必要とされてきた場所に、ずっといつづけたいのか、
それとも、何かを壊してまでどこかへいきたいのか・・・本心がわからない。
この長女が、最後にふとみせた寂しい立ち姿が、すごく印象的だった。
昔の恋人があきらめられずにすがりついてくる、
なんとも言えない”魔性の女”っぷりも、なんかすごくドキドキした。
うーん、内田淳子さんは、やっぱりうまいなぁ~好きだわ~。
ふと消えたとしても、なんとなくそれがありえそうな”儚さ”が、よかった。

いろんなしがらみや、一方的な思いや、閉鎖的なややこしさなんかがあって、
最後まで、何かがちゃんと解決するような終わり方でもない。
全てを解決させるようなものもなく、明るい方向へ動いたカンジもしない。
複雑なもやもや感が残る芝居だったけど、それでも面白かった。
考えてみたら、日常ってそうなのかもしれない。
全ての問題が一気に片付くこともあるだろうけど、
何も動かないまま、何もはっきりしないままなことだって、たくさんあるだろう。
みょうにリアルで、だけどドラマティックな環境で、夢みたいなところもあって。
すごく不思議な舞台だった。

舞台が終わってからは、そのまま実家に帰った。
お姉ちゃんたちは、先週中頃ぐらいから新しい家で生活しているらしい。
お姉ちゃんたちがきてから1年ちょっと、ご飯だの洗濯だのなんだのと、
ガラリと生活が変わったみたいだけど、ちょっと元に戻ったらしい。
晩ごはんも、お母ちゃんとお父ちゃんと3人で食べたしね。
なんか、家が静かになったなー。
明日あたり、お姉ちゃんたちの新しい家に遊びに行こうっと。

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Dieser Beitrag wurde am 土曜日, 23. 6月 2012 um 21:30 Uhr veröffentlicht und wurde unter der Kategorie Play abgelegt. Du kannst die Kommentare zu diesen Eintrag durch den RSS-Feed verfolgen. Du hast die Möglichkeit einen Kommentar zu hinterlassen.

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あいかわらず、カッコイイ正面だ。祝!芸術監督就任!これからいっぱいきてくれるかなー。いま、満開なのは大きいツツジ!白に、濃いピンク、淡いピンク。ハチも大忙し。毎年恒例の天神さーん。真っ赤。霧島ツツジはもうそろそろ終わりかなー。今さらだけど、関帝廟の門!めっちゃいい天気やったから、青空に映えるわー。シープリンセスだって!ビルみてぇ!海鮮おこげ!

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