七ツ寺共同スタジオで、劇団ジャブジャブサーキットをみる。
『死ぬための友達』というタイトルの芝居。
考えてみたら、ジャブジャブサーキットの芝居には、
常に”死”というものが結構近い存在で書かれていることが多い気がする。
今回も、死期を悟っている主人公の生き方を描いているのだけど、
これだけで終わらせないのが、はせさんだ。
これに、災害被災地という名の、福島が描かれているのだ。
立ち入り禁止区域に近い、立ち入れるけれど誰も立ち入ろうとしない区域。
そこに密かに引っ越してきた、主人公の男と、仲間たち。
アーティスト集団だけど、なぜこんな所に引っ越してきたのかはわからない。
常に建物の入口はロックされているし、
外からくるものは、常に線量計で測っていたり、洗浄していたりする。
なんだか不思議で、そして一見するとめっちゃ怪しい団体なのだ。
さらに、そこに新しい人達が集まってくる。
新入社員を雇ったり、主人公の同級生が尋ねてきたり、
道で助けた芸人がいついちゃったりもする。
それぞれが抱えるいろんな思惑が絡まって、ストーリーが進んでいく。
同じところにいるからといって、
それぞれの思いが、同じ方向を向いてるわけじゃないんだよね。
主人公が、それぞれの思いをきっちり把握してるのかといえば、そうでもない。
人間って簡単に操作できるかもしれないけど、意外に操作できないんだよね。
自分の”死”が近づいたのを知った時、私だったら何をやるだろう。
この物語の主人公みたいに、自分の身を捧げるようなことをするだろうか。
きっと、そんなことは思えないんだろうなぁ。ああ、私って小心者だ。
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