朝からヨガに行き、部屋を軽く掃除してから、出かけた。
行き先は、心斎橋。
今日は、13:30~、ウイングフィールドで劇団青い鳥を観るのだ。
劇団青い鳥なんて、ずいぶん昔に観たきりだ。
なんだか懐かしくなって、チケットを取ったのだった。
高校演劇をしていた頃、演劇コンクールで青い鳥をよく観た。
「夏の思い出」や「さらば夏の思い出」という演目だ。
登場人物は、小学生と先生で、これを二役で入れ代わり立ち代わり演じる。
少人数でできる芝居だったから、高校演劇でやりやすかったんだろうな。
青い鳥の作・演出も、特定の作家・演出家がいるわけじゃなくて、
「市堂令」という名前で、共同執筆、共同演出をして作った作品だったから、
高校生には、いろいろアレンジしやすくて、楽しかったんだと思う。
かくいう私は、青い鳥の芝居はやったことがなかったのだけど、
いつかはやってみたいと思っていて、
初めて青い鳥を観に行ったときに、台本を手に入れておいたのだった。
台本は、今でも実家においてある。
青い鳥の設立年を見てみたら、なんと1975年!・・・私と同い年ですか。
設立した時の役者さんもちゃんと残ってる。
有名で、”超”老舗で、ベテランな青い鳥が、ウイングフィールドで見れるとは!
・・・ちょっと意外で、かなり驚きだった今回の公演。
「スモールワールド」と題した企画公演だったらしい。
サイトを見てると、93年以降は「市堂令」での製作はしてなかったみたい。
だけど、今回の公演では、市堂令としての演出を復活させたんだって。
へー、そうだったんだ!
会場に行ってみると、やたら年齢層が高い!
・・・ウイングフィールド的にはあまり観たことのない年齢層の高さだった。
お客様もそうだけど、スタッフさんも年齢層が高くて、ちょっとびっくり。
さすが、”超”老舗劇団。
イマドキの演劇人たちは、知らないのか?・・・そんなことないと思うんだけど。
舞台は、母親の三回忌にやってきた兄と妹の二人。
兄は、ゲイ(というか女装かも?)で、妹は勘当されている。
ふたりとも、母親の葬儀には、父親の反対にあって、出られなかったのだ。
三回忌に勇気を振り絞って参加した二人は、
三回忌の後、妹の部屋でいろいろな話をし始める。
今の生活のはなし、三回忌で会ったもう一人の兄弟である兄のはなし、
二人がそれぞれ、家を出た時のはなし。そんないろんな話をしていく。
あえて、母親の話をそれほど具体的にするわけでもないのだけど、
二人の話の間に、なんだか、ちゃんとした母親の存在感があって、
ふとした時に、ぐっとくる悲しさがあって、ちょっと泣いてしまった。
親を亡くすことは、順番的にはあたりまえなのかもしれないけれど、
子供にとっての親は、なんだか絶対的にそこにいる人なんだとおもう。
その絶対的な存在がなくなってしまう悲しさって・・・なんともいえないなぁ。
放り出されたカンジというか、なんというか・・・。
芝居のクライマックスには、「ゴドーを待ちながら」のシーンが演じられる。
「ゴドーを待ちながら」って、実は読んだことはないのだけど、
芝居のエッセンスとして入れられてるのをいくつか観たことはある。
ひたすらゴドーを待つのだけど、結局来ない、ということが、
なんだか、母親を待ち続ける兄妹のようで、そんな簡単な話じゃなさそうで、
これによって、切ない気持ちが、さらに倍増した気がした。
青い鳥を見終わった後は、伊丹へ移動した。
先週に引き続き、今週も伊丹AI-HALLで受付の手伝いを頼まれていたのだ。
集合時間よりちょっと早く伊丹についたので、
イオンモールをちょっとうろって、サンマルクカフェでお茶飲んでから、
AI-HALLに行き、打ち合わせをしつつお仕事をした。
AI-HALLでは桃園会の『blue film』という芝居を上演していた。
私も本番中は、会場で見せてもらえたのだけど、
なんだか不思議な話だった。
過去と今を行き来しているようで、それでいてあいまいな空間。
まるで夕方なのか、朝焼けなのかわからない時間のような。
そんな靄のかかった時間のなかで、どこにいるのかわからない怖さもある。
この物語は阪神・淡路大震災を描いた物語だった。
阪神・淡路大震災から7年後の話。
死んでしまった人も、生きている自分も、その時生きていた自分も、
いろんな人たちが混ざり合って重なり合っていく。
乗り越えるとか、復興するとかじゃなく、時間が過ぎていった感覚。
今、この話を再演するという意味を考えざるを得ない公演だった。
なかなか面白い舞台だったので、私的には好みだったかな。
今日はいろんな芝居を見れたなぁ。
なんだか、濃密な芝居Dayだったカンジ。
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