今日は19:30から、HEP HALLで劇団空晴『ココでココからの話』を観る。
仕事終わりに梅田に直行したらちょっと時間があったので、
うろうろと店を見てから劇場に行ったら、すでに開場していた。
私のチケットには、「9番」という整理番号が書かれていたのだけど、
すでに20番代が呼び出しされていた・・・しまった、出遅れた。
でも、さすがHEP HALL。一番前の上手よりの席をゲットできたよ。
・・・最近、一番前が見やすくて好きなのだ。
だって、前の人に阻まれて見にくいってのが、一番イライラするんだもの。
それだったら、ガッツリ障害物なく見たいじゃないか。
・・・ま、小劇場の桟敷席ど真ん前は若干つらいけど。
劇団空晴を見てると、嫌いなタイプの人ってのは出てこない。
みんなそれぞれみんなのことを考えてて、すごく一生懸命だったりする。
それが不器用だったりすることも多いけど、それがなんだか愛らしい。
今回も、そんな空晴の芝居だろうなぁと思っていたのだけど、
見始めると、もうこれが、もうめんどくさいのよ、女ってやつが。
“自分が傷ついてる”ってことを気づいてくれないって、夫を責めたりする。
うわー、めんどくさー、この女、めんどくさーってのが一番の感想だった。
それに、誰に対しても、”どうせわかってくれない”と関わろうとしない。
それが夫でも、弟でも、誰でも。
自分がいままで傷ついてきたことも、さらけ出すことができない。
一人でむくれて、一人で傷ついていくのだ。
もう、はたからみてるとめんどくさい事この上ない女なのだ。
この女性を中心に、いろんな優しい人々があたふたしているのだけど、
さらに、いろんな誤解や嘘なんかがぐちゃぐちゃして、めっちゃ面白い。
だけど、そんなめんどくさい女を見ているウチに、
よく考えたら、私の内面もこういうところ、あるなぁ・・・と気づいた。
もう、めんどくさい事この上ないし、
はたからみててもカッコイイ女なんかじゃない。
それでも、心の奥には、すごく脆い部分があって、そこが悲鳴を上げてる。
ただのイヤな”自己中女”なんかでは絶対ないのだ。
話が進んでいくにつれて、そういう脆い部分がだんだん出てくるからこそ、
はじめは”うわー、めんどくさー”と思っていても、
だんだん愛おしくなってきた。
これって、脚本の力もあるだろうけど、役者さんの力もかなりあると思う。
演じてる楠見さんがあってこその、この話だったんじゃないかな、と思えた。
芝居を見て、ほっこりした後は、
前回公演のDVDを買って、家に帰ってから晩ごはんを食べた。
はー、今回の空晴も面白かった。
次回は来年3月らしい。また楽しみだわ。
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