定時になった途端に会社をダッシュで飛び出した。
今日は、後輩F嬢の芝居を観に、千林大宮まで行かなければならないのだ。
開演時間は19:30。ダッシュすれば大丈夫だろうという見込みだった。
駅につくとすぐに電車が来て、乗り換えでもすぐに電車が来て、
千林大宮に着いたのは、19:00少し前だった。おお、早かった!
そこから歩いて15分ちょっと、大阪市立芸術創造館に到着した。
私も初めて見るVOGAの『Ato-Saki』という公演だった。
若干ネタバレっぽく、太平洋戦争の話だということは聞いていた。
そして、後輩F嬢から、上演時間が3時間弱あるということも聞いていた。
・・・3時間弱って、長すぎやろ!しかも休憩なしなんだよ?
さすがに、3時間を超えていたのはヤバいと思ったようで、
公演が始まってから、幾つかのシーンをカットして、
2時間40分に短縮された、とは聞いていたけど、それでも長いよ。
人間の集中力が続くのはせいぜい90分だということは結構知られている。
最近では、上演時間が2時間になるのも少なくなってきたような気がする。
そんななかで3時間弱の芝居・・・一体どんな芝居なんだろう。
早めに劇場についたおかげで一番前の上手よりの席を確保できた。
あとから来たS先輩とも合流して、舞台を観た。
3時間もあるし、題材も太平洋戦争という題材だからこそ、
内容的にもかなり濃いかも・・・と思っていたのだけど、そうでもなかった。
舞台は、南国戦線(ニューギニア)で玉砕していくとある部隊の様子と、
その部隊にいる夫を待つ女性たちの話だった。前半は戦中、後半は戦後。
前半は、その部隊の話が続いていくのだけど、これがまぁ、ダラダラ長い。
というか、ものすごく暗転が多い。
暗転で、場面が変わるのかとおもいきや、出てくる人もやってることも同じ。
それなら、暗転なんか挟まないで、すーっと転換していけばいいじゃないか、
と思えるようなシーンがたくさんあった。
元維新派の人たちが作った団体だからか、
音やリズムに合わせたセリフや動きが続いていくのだけど、それも、長い。
長い戦争、長い戦い、とかをその長さで表現したいのかもしれないけれど、
長すぎて、単調すぎて、集中力が全然持たない。
そこへ、ブツブツ暗転がひっきりなしに挟まるものだから、余計にダメだ。
以後も、色々なシーンが維新派によく似たかんじで続いていく。
見ているウチにすごく思ったのだけど、この作家さんというか演出さんは、
シーンの絵面をすごく大事にしているのだろうと思う。
絵面は、結構具体的なイメージをそのまま作ったんだろうなぁと思うけど、
そのシーンたちをつなぐ方法がすごく稚拙だなぁと思った。
時間軸を、正直にそのまま流してしまっているからか、
暗転を挟まないと転換できないようなふうにも見えた。
説明しすぎというか、直線すぎというか、正直すぎというか。
もうちょっと、場面を入れ替えるだけで暗転なくせるし、
説明しなくても、伝わることはあると思った。
言いたいことや書きたいこと、表現したいことはなんとなくわかるけど、
絵面や表面的なところ、正直すぎるところに固執しすぎてる気がした。
もうちょっと柔軟性があればいいのに。
2時間を超えた頃から時計がすごく気になってきて、
舞台が終わってみたら、やはり2時間40分だった。はー、長かった。
長かった割にそこまで濃い話を観た、というかんじがしなかった。
もっと絞って欲しいなぁと思う。
舞台が終わってS先輩としゃべっていたら、すぐに後輩F嬢も出てきた。
そこで、後輩F嬢とS先輩と、途中まで一緒に帰ってきて、
帰りながら芝居の話なんかをしたり、気になったことを言ったりした。
仕事終わりに劇場に行ったせいで、晩ごはんを食べてなかったので、
帰る途中のコンビニでいろいろとごはんやデザートを買って、
家に帰ってから、後輩F嬢とわいわい食べた。
・・・Σ( ̄[] ̄;)またこんな遅い時間にいろいろ食べてしまったよ。
はー、もう水曜日も終わったなぁ。明日は木曜日だし。
後輩F嬢の公演も折り返し地点に来たというカンジだね。
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