すごく久しぶりのNODA・MAP!
最後にNODA・MAPを観たのは、1999年の半神だったようだ。
# 12年ぶりか・・・。
開演を客席で待っていると、アナウンスが流れ始める。
よくある携帯電話などのアナウンスではなく、
劇中に出てくる演出に対する注意、というものだった。
物語は、とある火山観測所での話、ということもあり、
火山が噴火する前触れとして、劇中に地震のシーンがたくさん描かれる。
この地震の表現についての注意や、非常時の誘導などのアナウンスだ。
今、公演するからこそ、やらなければならない対応なのだろう。
開演直前には、野田秀樹自身の声で、ごあいさつも流れ始めた。
内容は、サイトに掲載されていたメッセージと同じようなものだったけれど、
それとともに、地震のシーンについても語っていた。
アナウンスの中で、野田さんが言っていた言葉が印象的だった。
地震のシーンを描くことで、不安感をあおろうとか、恐怖感を与えようといった意図はまったくありません。芝居を最後まで見ていただければ、必ずわかっていただけると信じています。
うろ覚えだけれど、こんなことを言っていた。
この姿勢。この自信。
これが表現者なのだ、と思った。
そして、芝居を観た。
役者の技量もさることながら、NODA・MAPらしい動きのすごさ。
そして、天才的な演出力!もう、やっぱり野田秀樹はすげぇ!
芝居にはよく、フェードイン・フェードアウトが使われる。
ゆっくり入って、ゆっくりと消えていく、というやつだ。
それは役者の登退場に頻繁に見られるものだけれど、
この芝居には、このフェードイン・フェードアウトが少なかった。
すべてがカットイン・カットアウト!パッとでてきて、パッと消える。
役者のテンションも、登退場も、
ある一線を境に、カットイン!カットアウト!
カットイン・カットアウトなんて、
照明や音響だとそれほど難しくないだろうけど、
役者としてのカットイン・カットアウトってものすごい技量だと思う。
一瞬にして100%まであげなきゃならないテンション。
一瞬にして気配がまったくわからなくなる退場、だもの。たまげた。
それに、様々な表現も最低限のもので表現するという、
まさに演劇的な演出がてんこ盛り。
役者の肉体で見せる芝居、という感じがありありとしたよ。
そして、物語の中で描かれるマスコミが、
今のマスコミをそのまま表現してるみたいで、ぞっとした。
野田秀樹はやっぱりすごい。
地震があろうがなかろうが、描きたいものがまったくブレない。
その姿勢と演出力に脱帽だったわ。
・・・ま、いつも通り、野田さんのセリフは、
じゃっかん、何言ってるかよくわかんないんだけどね(;´Д`A “`
はー、でも、東京まで見に来て、本当によかった。
芝居を観終わってからは、劇場前のHUBでちょっと一杯。
後輩F嬢と、あーでもない、こーでもないと、芝居の感想を言い合う。
やっぱ、人と観に行くと、いろいろ話せて面白いねぇ~。
さ、明日も観劇するぞぉ~!
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