今日は朝から文楽。
いつもの文楽は第二部の16:00~の公演を見るのだけど、
今回の文楽は通し狂言で、観たい演目が午前にあったので、
午前の文楽を見ることにしていたのだ。
10時になんば高島屋の地下入り口で待ち合わせをして、
お弁当を買ってから国立文楽劇場へ移動した。
今回の演目は、『妹背山婦女庭訓』という演目。
文楽には珍しく、時代は大和の時代で、
蘇我入鹿の時代から大化の改新を描くという物語。
ま、もちろん、これは、平城遷都1300年記念事業、というわけだ。
前半の演目は、入鹿の恐怖政治が繰り広げられている時代。
大和と紀伊の境目に面したとある両家。
領地争い的な感じで、ずっと仲が悪いわけ。
たまたまその両家の息子と娘が知らずに出会って恋に落ちちゃう。
・・・文楽って、結構すぐに恋に落ちるのね。
で、今までの文楽もそうだったけど、
恋におちると、女子はすっごく直球勝負で恋い焦がれまくっちゃう。
もう、病気になるぐらい恋い焦がれまくるのだ。
ま、さらにすぐに夫婦になるという話に行くし。展開はえー; ̄ロ ̄)!!
だけど、男子はというと、
たんたんとそれを受けてる感じだったりするから、
みょうに二人の間の温度差を感じたりはするんだけど、
それは私たちが現代人だからなんだろうなぁ。
ま、いわゆるロミジュリ的な恋人同士になった二人なんだけど、
娘は入鹿の嫁として入内させられることになるし、
息子は入鹿の部下としてさしだせ、ってことになっちゃう。
家を守るため、忠義のため、最後は二人とも死んじゃうという悲劇。
だけどさー、もう、あいかわらずツッコミどころ満載なのだ。
時代考証的な話だと、
実際の話は蘇我入鹿なんだから、大和時代だよね。
だけど、着物や文化、精神的なものは江戸時代っぽい。
たぶんこういうのって江戸時代の文化だろうなぁと思うものもある。
ま、こういうのは時代考証というより娯楽作品だからね。
それに、入鹿がめっちゃ悪徳なの!もう、これ以上ないぐらい悪徳!
あり得ないぐらい悪徳だから、
このあと描かれる大化の改新を見て、スカッとするんだろうね。
あとは細かいところが結構おもしろかったのだ。
特に、今回の公演は、平城遷都1300年記念公演でもあるけど、
吉田蓑助さんという人形遣いさんが、
“文化功労賞”を受けたらしくて、その記念公演というのもあった。
この、吉田蓑助さんの動かす娘さんがすっごく人間っぽくてきれい!
もう、女子が見るときゅーんとするのよ!
恋い焦がれるさまだったり、ちょっとしたしぐさだったり、
もう、背中ごしのうなじとかなんて、すっごく切ない(≧д≦)
一緒に見に行った女子3人で、こういう切なさの話で盛り上がった。
いやー、ほんと、娯楽作品でおもしろかったわ。
次回は、夏の公演で、夏祭浪花鑑をやるという!これもみたい!
また、いくぞー。
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