S君から「チケット代を上げたいんですけど、どう思います?」というメールが。
ちょっと前から、同じネタで聞かれてて、そのたんびに私が答えるのは
「上げてもいいけど、もっと稽古して、もっといい作品ができたと自信があるなら」
確かに、この意見ってもっとも…なんだけど、ちょっと突き放し気味だよね(^^;
そのことについてS君と電話で話す。
S君としては、かなりな赤字をカバーするためにチケット代をあげたいらしい。
しかも、S君の劇団と同じぐらいの規模の劇団が2,000円ぐらいで公演してる。
最近は特にチケット代の相場が値上がりしている…というのも理由の一つ。
「自分たちの芝居に対する価値」=「チケット代」
なんだけど、その価値の相場が上がってきてるというのは感じる…o( ̄ー ̄;)ゞ
お客様が自分たちの芝居を観て、「得した」「損した」という価値なんだけど
本当に最近上がっている価値の値段=お客様が感じる価値の値段…なんだろうか。
むずかしいね…(;^_^A
いかに採算を上げるか、というのが目下S君の悩みのようで。
ビデオ販売をしたいとか、連続公演がしたいとか、いろいろ企画してるんだけど
私としては、ビデオ販売に魅力を感じない。
舞台って、”ライブ感”がすべて。
S君が言うには「新しいお客様を呼ぶために、前回公演のビデオを観てもらう」
という計画のようだけど、舞台をビデオにしても、私としてはあまり面白くない。
やっぱりライブが一番面白いし、伝わる。
よっぽどライブが面白くて、きっちり作られていなければ、
ビデオが面白いものになるわけがない。粗が目立つだけだと思う。
しかも、よほど人気劇団でない限り、ビデオの販売実績は見込めないと思う。
買うのは身内ばかりなり、ということになるのがオチだと思ってる。
見逃した舞台は、見逃したことに悔しがってほしいし、
ビデオなどで後に残らないからこそ、舞台や公演の価値がある。
だからこそ、次の新しい公演を観に来てくれる原動力になるのだと思う。
私のこんな考え方は古いんだろうなぁと思う。
でも、もっと舞台のライブ感を大事にして、貴重で濃密なその”瞬間”を生きてほしい。
でも、集客方法ってのはホント難しい。
たくさんの人に見てもらうために、またじっくりS君と会議しないとね!
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