告別式が粛々と進む中、
あいかわらず私が知ってる部長の告別式だとは思えなくて、
ご焼香をさせてもらっても、写真を見ても、
会場の看板に書かれている名前を見ても、
何だか相変わらず実感がわかなかった。
昨日の夜呑みに行ったときに、部長の病気のことを聴いてみた。
何だかずっと聴けなくて、実はどんな病気だったのか全然知らなかった。
なんでも血液のガンだったらしい。
去年の夏ごろに入院して、ずっと頑張っていたんだそうだ。
病気とたたかってた部長も、部長に違いないのだけど、
私が知ってる部長は、面白くて、カッコよくて、楽しい部長だった。
いつもデスクに面白い、ネタのような小物が置かれていて、
それがちょっとずつ増えたりしてたのを思い出す。
呑みに行くと、いつも面白い話をしてくれて、
あしたのジョーが好きで、音楽が好きで。
おじさんたちのバンドでベースを弾いてるカッコイイな部長だった。
部長にいつも連れていってもらう心斎橋のバーで、
ギターを弾きながら歌を歌ってくれたときもあったし、
私がすごく酔っぱらってトイレの床で座り込んでいたときに、
抱え起こしてくれて、タクシーに乗せてもらったこともあった(;´▽`A“
私にとっては、一番尊敬してて、一番スキな部長だった。
きっと一生忘れないと思う。
いろんな写真も撮ったなぁ。呑み会ばっかりだけど( ̄ー ̄)ニヤリッ
告別式を終えて帰ってきても、結局実感はわかないまま。
会社の人たちがみんな泣いている中、私はずっとボーっとしていた。
私が営業部のままだったら、これからイヤでも実感するんだろうけど、
もう営業部じゃないから、部長がいないことを実感することもない。
そのうちじわじわ実感するかも知れないけれど、
今はそのままでいいかな、と思うことにした。
だから、何も言わないことにする。また明日はくるもの。
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